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最期の言葉

2014.12.10.Wed.20:00
家に着くと誰もいなかった。
夕飯が箸もつけずに並んでいるだけ

動物病院だ・・・
この頃、私は膝の半月板を損傷していて
歩くのも辛かったんだよね

でも不思議と走れたんだ。
全然痛みなんて感じなかった。
ただ、えるに会いたかった。

動物病院に着くと、子供たちの泣く声
ピッピッピッ・・・機械音

そこで見た光景は
先生が一生懸命に心臓マッサージをしている姿
舌が伸ばされ点滴をされた姿

駆け寄って最初に出た言葉が「ごめんね」だった。

お願いします。
もう少しだけ・・・先生お願いします。

ママ、もういいよ。
えるが苦しんじゃう。

私を止めたのはお姉ちゃんだった

もうこれ以上は
えるちゃんの体を損傷させてしまいます。


先生の心臓マッサージの手が止まり
えるの体から点滴が外された。

涙が止まらなかった。
先生がえるに最後の身支度をしてくれている間も
全員が声をあげて泣いていた。

さっきまで苦しそうな顔をしていたのに
診察室から先生に抱きかかえられたえるは
本当に眠っているような、安らかな顔だった。

嗚咽しながらえるを抱くパパ

える、お家に帰ろう・・・

パパとママの声はえるに届いたかな?
出掛けちゃってごめんね
苦しい思いをさせてごめんね

呼吸が止まる前に大きく息を吸って
2回、ワン!ワン!って吠えたんだってね

それがえるの最期の言葉だったって

ありがとう。バイバイ!だったのかな?

だったらいいな・・・

そう思わないと心が体が崩れ落ちそうだよ


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コメント
ワンワンはサヨナラだったのですよ!
私もviviの最期に立ち会えず自分を責めました。
今少し落ちついて思うことは直接何かをすることよりも思う気持ちが大切だと。
えるちゃんは間違いなくこれからも家族で幸せだったということです。
No title
ありがとう。パパ、ママ、おっきい姉ちゃん、ちっこい姉ちゃん、くうちゃんまたね!!って、言うたんやと思う。えるちゃんはみんなを笑顔にしてくれたね。
No title
そうだよ、ありがとう、みんなだいすきだよ。またね!って
そう言ったと思うよ
No title
えるちゃん、すごいなぁ! ちゃんと別れの挨拶して。
最後まで毅然とした子だったんですね。
約束の時刻を過ぎると、ご飯を食べないお話を思い出します。
vivi姉さん

ありがとう。
最期を看取れていたら少しは変わったのかな?
なんて思うこともあります。
それでも自分を責めてしまうかもしれないけどね
思う気持ち。私もvivi姉さんも同じくらい
いえ、みんなきっと同じくらいの愛情を持ってるよね
幸せだったって思ってくれてる
そう考えると心が軽くなります。

いとさん

ありがとう。
本当にみんなを笑顔にしてくれました。
楽しい時は一緒に喜び、悲しく辛い時は励ましてくれて
大切な大切な存在は今も変わりありません。
いとさん、前ブログからたくさんのコメントありがとね

マックスさん

ありがとう。
最期の言葉、そう言ってくれてると思うと嬉しくて
昨日、住職さんが「必ず再会はあります」って言うの
姿は変わっても、一度強い絆で結ばれたものには
必ず再会があるって・・・
楽しみにその日を待とうと思います。

マロン父さん

ありがとう。
ちゃんとみんなに別れの挨拶をして頑張ったと思います。
そうそう。時間を過ぎると食べない
あれは亡くなるまで続いてたんですよ
いつも時間に追われ時計を気にしながら用意してたな~


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